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防蟻処理って?? その2
2021.11.30(Tue)スタッフ日記
前回の続きからお話しします!
シロアリの予防、駆除に使用される薬剤はネオニコチノイド系薬剤
や合成ピレスロイド系薬剤が主です。
ピレスロイド… どこかで聞いたこと無いですか?
タンスの防虫剤では商品名になっていたりしていますね
どちらも有効的であるのと同時に、使用することで健康被害がでる、
特に乳幼児の発達障害に影響があるとも言われていますが、安価で
簡単に施工できるため、新築時の防蟻処理はこれらの殺虫剤で
施工されています。
今回イーグル建創のわんにゃんモデルハウスは
「ペットと人とが心地よく暮らす家創り」をコンセプトに設計し
その安全性の高さと半永久的な効果の持続を決め手に
≪ホウ酸≫を使用した防蟻処理を行いました。
スイヘイリーベーボクノフネ…と元素記号を覚えられた方も多いと
思いますが、ボのところのホウ酸(Boron:ボロン)です。
ホウ酸はゴキブリ駆除の代表的なホウ酸団子としても有名です。
前回、シロアリはアリではなくゴキブリに近いとお話ししましたが、
ゴキブリ同様シロアリには腎臓機能がないためその毒素を分解できずに
駆除することができます。
また、仲間の亡骸を食べる性質からホウ酸の残った亡骸を食すると
食べた個体も死んでしまうため害虫駆除に使用されています。
万が一乳幼児がこのホウ酸を口に入れたとしても、人間には腎臓が
あるため大量でなければ排泄物一緒に体外に排出されますので安全です。
日本には主にヤマトシロアリとイエシロアリが生息しており、最近では
アメリカカンザイシロアリの被害も多く報告されるようになりました。
特にイエシロアリは活発で破壊力が強く一度住宅に侵入すると
数週間で家の強度に被害が出るほど甚大なものとなります。
シロアリは1匹見かけたら100万匹いるといわれています
イエシロアリ(左)ヤマトシロアリ(右)Wikipediaより引用
家の周りや中で見つけたらまず二種類を見分けましょう
イエシロアリは頭が卵型で小さく3~4頭身です。
初夏の5月から7月頃の夕方から夜にかけて黄色っぽい
羽根アリが飛び地中から屋内に侵入します
ヤマトシロアリは頭が大きくほぼ2頭身のずんぐり
むっくりで、春先の4月から5月の日中に羽根アリが群飛し
家屋に侵入します。
一方、アメリカカンザイシロアリは2種よりも若干大きく
毎年6月から10月ころに羽アリが新しい巣をつくるために
群飛します。
この羽アリは2階の軒裏の隙間や、破風板の隙間などから
侵入することができます。
侵入後は屋根裏の木材の中を食べながら様々なところへと
進んでいき小さな穴をあけてそこから溜まった糞を押し出します。
窓枠や家具の下などに俵上の糞(粒々)が落ちていたら要注意! 日本ボレイトさんHPより
日本の新築時の防蟻処理は地面から1m程度のところまで
殺虫剤を噴霧することしかしません。
ですから屋根裏から侵入するアメリカカンザイシロアリには効果が
ありません。
アメリカカンザイシロアリの被害が広がっているのはこのような
要因があるからなのです。
防蟻処理は5年に1度程度施工することをイーグル建創でもご提案
させていただいています。
大切なお客さまの財産を守るには大切な工事となりますのでぜひとも
既存住宅においてはまずは点検を行ってください。
防蟻処理に関するお問い合わせなどは 右上↗の【CONTACT】より
お気軽にどうぞ。
それではまた👍